品名:中国歴史人物 陶淵明「とうえんめい」
品番:D-05
サイズ: 高10.5cm 横幅10cm 奥6.5cm
重:180g
価格:
¥1.500 「税込」  在庫2
中国・石湾窯「磁器」

※陶淵明は中国東晋時代の詩人で役人生活を送ったのち、四十一歳の時突如として官職を辞し故郷に帰ることを決意するが、その時賦したのが『帰去来の辞』である。同じ時期の詩『田園の居に帰る』の中で、「少きより俗に適う韻無く、性、もと邱山を愛す」と自らについて語っているように、その超俗的気風は生来のものであったようである。しかも、政治的不安定なこの時代に知識人たちが心酔した老荘思想の影響を受け、無為自然の世界に強く惹かれたものと思われる。続いて「誤って塵網のなかに落ち、一たび去って三十年」とあるが、宮仕えなどというものはゴミにまみれた網に落ち込んだようなもので、生活のためとはいえこういう人生は間違いであったと反省しているのである。ここに至るまでの仕官と隠遁とのいずれを選ぶかという逡巡は並大抵ではなかったであろうが、単なる世捨てとは違うこういう中国的隠遁思想というものには、なかなか興味深いものがある。 




 中国歴史人物  陶淵明   石湾窯


中国歴史人物  陶淵明   石湾窯


中国歴史人物  陶淵明   石湾窯