品名:黄庭堅:寒山子龐居士詩  拓本 
品番:TUO-63
  51.5cmX123cm
価格:3.900 「税込」

黄 庭堅(こう ていけん、慶暦5年(1045年) - 崇寧4年9月30日(1105年11月8日))は、中国北宋時代の書家、詩人、文学者である。洪州分寧(現在の江西省修水県)の人。字は魯直(ろちょく)、号は山谷道人(さんこくどうじん)、涪翁(ふうおう)などがある。黄山谷と呼ばれることが多い。宋代の詩人においては蘇軾・陸游と並び称され、書家としては蘇軾、米芾、蔡襄とともに宋の四大家に数えられる。「詩書画三絶」と讃えられ、師の蘇軾と名声を等しくして蘇黄と呼ばれた。子孫に清代の詩人、黄景仁がいる。

北宋時代の書家・黄庭堅(こうていけん)は、当時数多くいた書家の中で蘇軾・米芾・蔡襄とともに「宋の四大家」として称されました。その中でも唐以来の伝統的書道を退け、創作を主とする書芸術を打ち立てた黄庭堅・蘇軾・米芾の三人は現代においても評価が高く、影響を受けた書家・書人は国内外問わず多く存在します。

1045年に代々進士を輩出した名家に生まれた黄庭堅は幼い頃から神童と呼ばれ、23歳で進士となり中央官僚として活躍しました。34歳のころに蘇軾と知り合い、蘇軾門下となり張耒・晁補之・秦観とともに「蘇門四学士」と呼ばれます。
黄庭堅は若いときから草書が好きだったことから草書を最も得意としていました。張旭・懐素・高閑らの草書を学び、六朝時代の碑文『瘞鶴銘』の書体から影響を受け、丸みの有る文字が連綿と繋がる独自の草書体を確立します。さらに草書だけでなく行書にも優れており、力強く洗練され独特の創造的書法を持っています。こうした黄庭堅の書法は後の書道史に大きな影響を与えたと言えます。
宋代の詩壇の一派である「江西詩派」の祖として後世へ大きな影響を与えています


『寒山子龐居士詩』は1099年から1100年にかけて書かれた黄庭堅の晩年の傑作と言えます。寒山とは、初唐の中国の浙江省にある天台山の国清寺にいたとされる伝説的な風狂僧で「寒山子詩」と呼ばれる多くの詩を残しています。『寒山子龐居士詩』は寒山の詩1首と唐代中期の居士・龐蘊の詩2首を合わせたものです。塵俗を超脱した風情は他にはなく、山谷の悟達の心境をうかがわせます。