毛沢東:泌园春雪(しんえんしゅんゆき) 拓本
品番:TUO-98
  130cmx96cm
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毛沢東44才の作。毛沢東は優れた文学的センスの持ち主であり、傑出した詩人であった。
1934-36年国民党軍に包囲された共産軍が脱出をかけて行った1万2500キロにわたる行軍。
いわゆる「長征」の途上で詠まれました。
苦難を乗り越え大長征を貫徹、延安の根拠地に到達して間もない時期の作品である。
始皇帝もジンギスカンも大したことは無いと言い切る大胆さ。気迫。





北國風光 千里冰封 萬里雪飄 望長城内外
惟餘莽莽 大河上下 頓失滔滔 山舞銀蛇
原馳蜡象 欲與天公試比高
須晴日 看紅裝素裹 分外妖娆

江山如此多嬌 引無數英雄競折腰
惜秦皇漢武 略輸文采
唐宗宋祖 稍遜風騒
一代天驕 成吉思汗 只識彎弓射大雕
倶往矣 數風流人物 還看今朝

毛 沢東 沁園春 雪
                

現語訳

北国の風向は千里のはてまで氷に閉ざされ  万里の果てまで雪が翻っている。
長城の内外を望めば、   ただ一面茫茫とした景色だ。
黄河の水は上流も下流も寒気にあってたちまち氷結してしまい  滔滔たる流れを失ってしまった。
白銀の山々は、まるで銀色の蛇が舞っているようだし  高原の雪は白蝋の象が走っているように見える。
天と試しに高さを競い合おうというほどの勢いだ。
しかし晴れた日になって、紅く装い白く身を包んだ様子を見れば、 特に妖しく、なまめかしいことだ。

わが国の風土はこのように大変美しく 無数の英雄たちがそれを前に膝を折ってきた。
だが惜しいことに、秦の始皇帝と漢の武帝は大体において文才に欠けていたし
唐の太宗と宋の太祖は風流を解することやや乏しかった。
かの一代の天の驕児と言われたジンギスカンも ただ弓を引いて大鷲を射ることしか知らなかった。
こういった人々はみな、歴史の彼方へと消え去っていった。
真の風流人を数えたいなら、今のこの世を見るがいい。

最後の行の「この世」というのは、毛沢東本人のことを言っているそうです。
自画自賛ということですね。 革命家だけで引退しとけば、、ね。


  

毛沢東:泌园春雪  拓本